[2000.05.15]
  電子情報保管術


 ▼小渕氏の病状 ネットに 院内の電子情報流出か?(asahi.com ネット最前線)
  http://www.asahi.com/tech/jiken/20000514a.html


 「地検特捜部」が首相の容態を把握しておく必要もあったのかもしれない。そうだとすると,病院は電子カルテを不用意に「提出した」と考えるのが自然だ。そして,地検特捜部筋から「流出した」。2重の電子情報保管の過失,か。流出した情報を,元のサヤに戻す術はない。

 脳梗塞で順天堂大学付属順天堂医院に入院した小渕前首相の診療録を,東京都内の弁護士がホームページに掲載していることがわかった。小渕前首相は「佐藤洋一」という偽名で診療録が作られており,入院当初の記録が書き込まれている。順天堂医院でも電子診療録情報の流出に気付き,偽名を変更するなどの対応をした。診療録を掲載した弁護士は,入手先について「東京地検特捜部関連筋の情報」ということ以外,明らかにしていない

 すべてかどうかはわからないが,ある程度は本物であるらしい診療録。なんにつけ,本人の死去が公式に発表される直前に起きた「不祥事」は,なんともやるせない気分にさせてくれる。

 果たして,小渕前首相のカルテを目標に定めて入手されたものなのか,誰のカルテでも盗める状態で小渕前首相のだけを入手したのか。カルテを保管しているコンピューターが外部ネットワークと接続してるとは考えないとすると(せめてそうであって欲しいですな),ソーシャル的な窃盗があったのか。それとも,意図的に外部に流され,さらに過失で流出したのか。電子情報は,実は物理的な書類などより流出しやすい。いや,流出を食い止めることは不可能,なのかもしれない(潜在的には)。すべての情報が,流れ出るリスクを持っている。ただし,人間の過失は,常に,あるけどね。


return to index

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル